TikTok広告で使えるPangleとは?特徴や事例、出稿手順まで解説
「TikTok広告を出す際に出てくるPangleってなに?」
「Pangleって何かわからなくて、とりあえず放置してる…」
TikTok広告を活用する際に「Pangle」という言葉を見たことがあるものの、何かわからず放置しているという方もいるでしょう。しかし、Pangleは非常に有用性の高いサービスであり、知らないまま放置していると機会損失につながるため注意が必要です。
Pangleとは、TikTok For Business経由で広告を出稿する際に利用できる動画広告プラットフォームです。簡単に説明すると、漫画アプリの「広告を見るともう1話無料で読める機能」の広告を配信できるのがPangleになります。
うまく活用することで収益性の大幅UPも見込めるため、Pangleを知らないという方は早急に情報を入手することが重要です。
そこで本記事では、Pangleについて詳しく解説します。配信できる広告の種類や活用事例、出稿手順まで解説するため、ぜひ参考にしてください。
なお、TikTok広告について基礎から知りたいという方は次の記事を参考にしてください。
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Pangle(パングル)とは?
Pangleとは、TikTokの運営企業として知られるByteDance社が提供するアドネットワークのひとつです。2019年に新規プラットフォームとしてリリースされ、TikTok for Business経由で広告を出稿する際に利用できます。
広告の配信先はスマートフォンアプリ内であり、広告の設定画面から「Pangle」を選択することで利用可能です。Pangleでは、ユーザーがゲームや漫画・金融・ニュースなどのアプリを使用している際に動画広告を表示させることができます。
日本を含むアジアや中東のユーザーへのリーチが可能であり、105,000社を超える企業に活用されています。
Pangleで配信できる広告の種類
ここからは、Pangleで配信できる広告の種類を紹介します。Pangleでは次の6つの広告を配信できます。
それぞれについて詳しく解説するため、ぜひ参考にしてください。
動画リワード広告
動画リワード広告とは、ユーザーが広告動画を最後まで視聴するとアプリ内で報酬がもらえる広告のことです。漫画アプリやゲームアプリで多く使用されており、広告を最後まで見ることで「1話無料」や「ライフ獲得」などの報酬がもらえます。
動画リワード広告のメリットは、訴求力が高いことやユーザーに好意的に捉えられやすいことです。10〜30秒間の動画の中で動きと音声を駆使できるため、ユーザーにより多くの情報を届けられます。
また、ユーザーは動画を見ることで報酬を獲得できるメリットがあることから、広告を好意的に受け取られやすくなります。ユーザー自身が広告の視聴を選択しているため、高いコンバージョン率を見込むことが可能です。
インタースティシャル広告
インタースティシャル広告とは、アプリ起動時や一時停止時などにポップアップされる広告のことです。ユーザーは、広告をクリックしてリンク先へ遷移するか、広告を閉じてアプリに戻るかを選択できます。
インタースティシャル広告のメリットは、フルスクリーンで表示されるためユーザーの印象に残りやすいことです。次の動作に進みたい場合には何らかのアクションを起こす必要があり、インプレッションの増加を期待できます。
また、ゲームスタート前やステージクリアのタイミングで広告を表示できることから、ユーザーからの抵抗感が少ないこともメリットです。
ネイティブ広告
ネイティブ広告とは、ユーザーが使用中のアプリに違和感なく溶け込み、ユーザーの行動を妨げることなく表示できる広告のことです。ユーザーに広告と認識されにくいため、自然な形で商品やサービスの情報を届けることができます。
ネイティブ広告のメリットは、クリック率やカスタマイズ性が高いことです。クリック率が高いのは、アプリの内容に近い広告を出せばユーザーが興味のある内容である可能性が高く、クリックしやすいためです。
また、ネイティブ広告ではサイズ変更やカスタム要素、デザインをアプリに馴染むように自由に変更できます。そのため、ユーザーに違和感を与えることなく商品やサービスの認知を向上させることが可能です。
アプリ起動時広告
アプリ起動時広告とは、アプリを起動した際に表示されるフルスクリーン広告のことです。TikTok広告の「TopView」が有名であり、ブランドやECサイトの広告主が多く使用しています。
アプリ起動時広告のメリットは、多くのユーザーに商品やサービスの情報を届けられることです。ユーザーがアプリを起動した際に必ず表示できるため、印象に残りやすく認知の向上が期待できます。
実際に、動画リワード広告のみを活用していたアプリが、アプリ起動時広告を追加したところ売上が2倍になった事例もあります。
バナー広告
バナー広告とは、ユーザーがアプリを使用している際に画面下部に表示されている広告のことです。アプリ内広告の中で最も一般的な広告フォーマットとして知られています。
バナー広告のメリットは、多くのユーザーに認知を拡大できることです。ユーザーがアプリを起動している間は常に広告を表示できるため、ユーザーの目に留まりやすい傾向があります。
また、流入してくるユーザーは広告であることを理解した上でクリックしていることが多く、確度の高いユーザーを獲得できます。
プレイアブル広告
プレイアブル広告とは、ユーザーが実際にゲームやアプリの一部を体験できる広告です。広告内で紹介されているゲームやアプリを体験できるため、他の広告よりもコンバージョン率が高くなります。
また、プレイアブル広告はコンバージョン率が高いだけでなく、LTVの向上を見込めることもメリットです。
ユーザーは実際に広告でアプリを体験し、興味を持ってからダウンロードするためユーザーが離れにくい傾向にあります。企業とユーザーのどちらにもメリットのある広告です。
ある顧客が自社と取引を開始してから終了するまでの期間に、自社にどれだけの利益をもたらしてくれるかを表した数値です。「顧客生涯価値」とも呼ばれています。
Pangleの2つの強み
ここからは、Pangleの強みである次の2つを紹介します。
それぞれについて詳しく解説するため、ぜひ参考にしてください。
強制視聴による高い訴求力
Pangleは、強制視聴による高い訴求力が強みのひとつです。例えば、動画リワード広告の場合はユーザーは報酬を獲得するために広告動画を視聴しなくてはなりません。
その結果、多くのユーザーが広告を視聴するため、商品やサービスのより多くの情報を届けることが可能です。また、インタースティシャル広告やアプリ起動時広告の場合も、ユーザーが広告をスキップできるものの、一度は視聴することになります。
そのため、より多くのユーザーに情報を届け、ユーザーの興味を引くことが可能です。
コンバージョン率が高い
コンバージョン率が高いことも、Pangleの強みのひとつです。Pangleで配信した広告は、ユーザーが強制視聴することから内容がしっかりと伝わりやすいという特徴があります。
そのため、商品やサービスの魅力を的確に届けることができ、コンバージョン率を高めることが可能です。実際にPangleのコンバージョン率の高さを求め、AppStoreのトップ100にランクインしているゲームアプリの80%が活用しています。
また、AppStoreのトップ20にランクインしている漫画アプリのうち、70%がPangleを活用しているというデータもあります。
Pangleの活用事例
ここでは、Pangleの活用事例を紹介します。今回紹介するのは次の2つの事例です。
以下でそれぞれについて詳しく解説していきます。
事例①playrix
playrixは、『ガーデンスケイプ』や『ホームスケイプ』などのタイトルで知られるPC/モバイルゲームを開発している会社です。Pangleの動画リワード広告を導入したことで、1ヶ月あたりの有効インプレッション単価(eCPM)の35%増加に成功しています。
また、毎月の月間収益も28%増加させることに成功しました。動画リワード広告に適しているゲームアプリを組み合わせることで成功した事例です。
事例②GMOメディア
GMOメディアは、インターネットメディアの開発・運営をしており『プリ小説』のアプリを配信している会社です。小説の章と章の間にインタースティシャル広告を配信することで、有効インプレッション単価の220%増加に成功しています。
また、総収益を10%増加させることにも成功しました。ユーザーの行動を優先した上で収益化を図ることのできるインタースティシャル広告をうまく活用することで成功した事例です。
Pangleの出稿手順
ここまで、Pangleの強みや事例などをみてきましたが、出稿手順がわからないという方も少なくないでしょう。Pangleの出稿手順は、次のとおりです。
まずは、広告出稿前の事前準備として、広告に使用する動画素材や遷移先に使用するLP、URLが必要になります。動画素材やLPの制作にはある程度の時間がかかるため、なるべく早い段階から準備しておくことが重要です。
広告出稿前の事前準備とともに、TikTok for Businessで広告アカウントを作成しておきましょう。必要情報を入力するだけのため、比較的簡単にアカウントは作成できます。
続いて、広告の目的を設定し、プレースメント設定でPangleを選択してください。次に、ユーザー属性や興味・関心に合わせてターゲットを設定します。
最後に、配信スケジュールを決めて広告素材をアップロードしたら、審査の完了を待って配信開始です。
広告の出し方やターゲティングについて詳しく知りたい方は、下の記事もあわせて参考にしてください。
Pangleを使用する際のポイント
最後に、Pangleを使用する際のポイントを2つ紹介します。
それぞれについて詳しく解説するため、ぜひ参考にしてください。
強制視聴のデメリットを理解する
Pangleで配信する広告の効果を最大化させるには、強制視聴のデメリットを理解することが重要です。強制視聴は多くのユーザーにアプローチできますが、ユーザーが広告を自ら意図して見ているわけではないことを知っておきましょう。
つまり、広告の時間にスマホを置いていたり、端末の音声がオフになっている可能性もあるということです。そのため、Pangleでは「テンポが早い動画」や「素早く画面が切り替わる動画」は適していないといえます。
したがって、広告に使用する動画を作る際には、テンポ感や画面の転換、テキストサイズなどを工夫することが大切です。
成功事例を分析する
Pangleで配信する広告の効果を最大化させるには、成功事例を分析することも重要です。例えば、Pangleで配信する広告でより多くのコンバージョン率を記録するには、次の3つを意識する必要があります。
とはいえ、上記の3つをどのように意識すれば良いのかわからないという場合がほとんどのはずです。そのため、Pangleで広告を配信して成功している事例を徹底的に分析することが重要です。
動画の構成や冒頭にどんな工夫を取り入れているのか、遷移先の導線はどうなっているのかをチェックするようにしましょう。
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まとめ
本記事では、Pangleで配信できる広告の種類や活用事例、出稿手順などを詳しく解説しました。Pangleには、魅力的な広告手法が多く用意されており、うまく活用することで商品・サービスの認知を向上できます。
他にも、収益性の向上を見込めるなどメリットが多くあります。そのため、興味はあるけど活用したことがないという方は、ぜひ試してみてください。
本記事があなたのお役に立てることを願っております。